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【検証】ゴム手袋で操作できる?産業用タブレットPC「PT-116」
【検証】ゴム手袋で操作できる?産業用タブレットPC「PT-116」
タッチ機能検証!
2021年4月20日
皆様こんにちは。事業開発部の宮本です。
今回、産業用タブレット「PT-116」のタッチ機能を強化した新しいファームウェアが完成しましたので
お客様からご質問を頂くことが非常に多い、使用可能な手袋の種類に関して検証したいと思います。
スマートファクトリーの実現方法をご紹介した記事はこちら
PT-116本体の紹介記事はこちら
PT-116専用クレードルの紹介記事はこちら
PT-116専用エクステンションカバーの紹介記事はこちら
目次
1. タッチ機能を強化した新しいファームウェアとは?
2. 検証した手袋の種類
- 軍手
- ポリエチレン手袋
- ビニール手袋(薄手)
- 天然ゴム手袋(厚手)
3. 検証結果まとめ
1. タッチ機能を強化した新しいファームウェアとは?
2. 検証した手袋の種類
- 軍手
- ポリエチレン手袋
- ビニール手袋(薄手)
- 天然ゴム手袋(厚手)
3. 検証結果まとめ
1. タッチ機能を強化した新しいファームウェアとは?
PT-116を含む、世の中に存在する多くのタブレット製品は静電容量方式というタッチパネルの仕組みが採用されています。
簡単にご説明するとパネルに触れた際に指先から生じる静電容量(電荷)の変化を感知し位置情報を把握する仕組みです。
従いまして、「どの程度の変化が生じた際に【タッチされた!】と判別するかの基準」が必要になるのですが、実はこの基準はタッチパネルのファームウェアによって定められています。
言葉にすると難しく感じますが、便宜的には「ファームウェアがタッチの判定基準を決めている」というふうにイメージしてもらえれば問題ないです。
本検証ではわかりやすくするために新旧ファームウェアを以下のように名付けることにします。
新 : 敏感なファームウェア
旧 : 鈍感なファームウェア
字面だけを見ると「新」の方が明らかに優秀そうですが、真実を追い求める当ブログでは検証必須!というわけで早速検証していきましょう!
2. 検証した手袋の種類
今回は我々がお客様のお話をお伺いする中で問い合わせが多く、最も”現場”で使われていると思われるこれらの手袋で検証してみましょう!
左から、
- 軍手
- ビニール製手袋(薄手)
- 天然ゴム手袋(厚手)
- ポリエチレン手袋
の順番に並んでいます。
検証前の勝手なイメージで言うと軍手<ポリエチレン<ビニール<天然ゴムという感じの難易度でしょうか?
特にゴムは絶縁体というイメージが強いので「大ボス」感があります。おまけに厚手です。
持参した軍手以外は全て100円均一ショップで購入したものなので特殊なものではありません。
検証方法ですが、それぞれの手袋をはめたまま人差指で画面をタッチした後、斜めにスライドさせて反応するかどうかを見てみたいと思います。
反応していればWindowsの画面上に、置いた人差し指の場所を起点に右上に伸びる四角形が描画されます。
では、早速一番手の軍手から!
完全に反応しています!
正直なところ、軍手も”鈍感なファームウェア”では反応しませんでしたので、どこまで行けるのか期待が増してきます。
続いて、私の予想では軍手の次に難易度が増すと思われるポリエチレンを試してみましょう。
なんとなくの感覚ですが、軍手と比べても薄いですし、ここまでは安心して検証できる気がします。
こちらも難なく認識!流石は”敏感なファームウェア”!その力を見せつけます。
正直に予想を言うと、この辺りから厳しくなってくるのではないでしょうか?
水が出る環境、清潔さが求められる環境などでも使用頻度が高いと思われ、難易度に反して需要の高そうなビニール手袋です。
ついに”敏感なファームウェア”の真価が問われる場面です。
なんとこちらの予想を嘲笑うかのようにあっさりと突破!普通にタッチできています。
ちなみに、写真では伝わらないのでとっていませんが、軍手・ポリエチレン手袋・ビニール手袋全てでダブルタッチも試していますが、普通にアイコンクリックできています。
大方の予想を遥かに凌駕する結果を見せつけてきた”敏感なファームウェア”。
但し、最後の刺客は一筋縄では行かない相手。実は私、これは大丈夫でした!これは駄目でした!という内容のブログにしたかったので、「絶対にこれは反応しないだろう」という所謂チートキャラ(ゲームや物語などで能力が突出しすぎているキャラクターのこと)として用意していたのがこちら。
商品名「天然ゴム手袋(厚手)」が指し示す通り、天然ゴムという絶縁素材に加え、これでもかというくらい主張してくる”(厚手)”の文字。
手のひらと指先に滑り止めらしき突起を有したその姿は、ここまで破竹の勢いを見せた”敏感なファームウェア”の行く手を阻む大岩のようです。
それでも、この検証、始めたからには行くしかありません。
正直にいって諦めにも近い感情を抱きながら、そっと指先を置いてみました。
驚愕です…反応しました。
久しぶりに驚愕してしまいました。
まさか”失敗前提”で用意した天然ゴム手袋(厚手)までもが突破されるとは思いませんでした。
当然ながらダブルタッチ(クリック)も問題なく操作できています。
3. 検証結果まとめ
今回、PT-116+”敏感なハードウェア”を使用した検証の結果、以下の結論が得られました。
- 軍手 : 操作可能
- ポリエチレン製手袋 : 操作可能
- ビニール手袋 : 操作可能
- ゴム手袋 : 操作可能
ご覧の通り、4戦全勝という驚きの結果を得ることができました。
但し、その反面で少し水を垂らした状態で操作をしようとしたところ、水に含まれる電荷に反応してしまっているのか一部でうまく動作できないことがありました。
こういったケースではやはり”鈍感なファームウェア”に分があるのかもしません。
従いまして、どちらを選択した方が良いかは実際に使用する環境に応じて弊社営業までご相談頂ければと思います。
また、今回用意した4つの手袋では全てで操作することができましたが、やはり実際に使用されるものを試してみるというのが一番正確です。
弊社ではお貸出機のご用意もありますので、ご希望の方は以下問い合わせフォームよりお問い合わせください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
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